Diary

味噌汁のお椀

~輪島キリモト 千すじ椀~

お味噌汁の具、何がお好きでしょう…?
定番の「豆腐とわかめ」「大根とあげ」「玉ねぎとじゃがいも」…私が作るときもいちばん多く登場する具材です。

朝ごはんは、ご飯とパンとだいたい半々で両方いただきますが、ご飯の時はお味噌汁が必須。
これは、どこのおうちでも同じでしょうね。

私は昆布と煮干しと鰹節を使ってコクのある出汁をひくのですが、朝一番にひいた出汁は香りもよくてほのかな
甘みがあって、しみじみ美味しさを感じます。
麦と米の合わせ味噌を使っていますが、味噌少な目で出汁の味を味わうようにします。

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この2年、お味噌汁用のお椀として使っているのが「輪島キリモト」さんの「千すじ椀」です。
使い出した頃に比べると透明感が増して、艶も出て、本当に美しく育ってきました。

「ねず」色は渋いオリーブグリーンのような色に、「ベンガラ」色は赤みが増して変化してきました。
オーソドックスな形は、使い易く、毎日使っても飽きがきません。
傷がつきにくいので、安心して使って洗って…を繰り返せます。

天然木に漆布着せを行い、輪島地の粉と漆を特殊な刷毛で塗り込んで仕上げて作られる千すじ椀のシリーズ。
表面のすじ模様がモダンなアクセントになって、マットな質感と落ち着いた色味が、盛る料理を引き立てます。
華美ではないけれど、丁寧に作られたことが使うほどに分かるお椀です。

「普段の器にこそ漆を使って欲しいから…」とおっしゃる桐本さんの言葉を、そのまま形にしたような千すじ椀。
優しくて温もりと品のある漆器。
軽く口当たりも柔らかで熱いものを入れても持ちやすく、本当に優れた機能をもつ美しいうつわだなぁと思います。

今月のキリモトさんの作品展では、千すじシリーズのお椀、お皿、箱などいろいろご覧いただこうと思っています。
レッスンのお料理の中でももちろん登場します。

うつわは料理を盛ってこそいきるもの、実際にお料理を盛り付けた様子を、ぜひご覧くださいませ。

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芦屋の陶芸ギャラリースペース Abundante(アバンダンテ)
陶芸・木工・漆器・硝子等の作品を展示しています

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2014-11-11