Artist

陶芸青木 良太

頭にはターバン、人懐こくてとてもフレンドリーな青木さん。
「誰もつくったことのないものをつくりたい」と語るキラキラの笑顔には、まわりの人みんなが惹き込まれます。
作品は、シンプルでモダンでファッショナブル。
料理を盛った時に、抜群の存在感を発揮します。
スタイリッシュなフォルムと自在に操る釉薬で、とどまることなく新しい作品を発信し続ける活躍ぶりからは常に目が離せません。
海外での作品展やさまざまなジャンルとのコラボレーションも多く、多彩な活動で陶芸の魅力をアピールする傍ら、IKEYANを主宰し若手陶芸家を牽引していこうという情熱も人一倍です。

陶芸市川 孝

それぞれの展示場所やそこでのコンセプトに合わせて器を作られるのはもちろん、その設えにもストーリーを持ってご自分の世界を作られている市川さんの作品。
ご自分の器に込められた思いや考えを説明されている様子からは、「伝えること」の大切さを感じました。
決してひとりよがりではなく、使い手のことを一番に考えたやさしい「もの作り」。
ひとつひとつの器に込められた細やかな心遣いは、けれども決して主張しすぎることなく、さりげなく穏やかです。

陶芸大江 憲一

多くの若手陶芸家のセンパイ格の大江さんはとっても楽しくてお話上手。
「見た目に良く使い勝手も良い」をコンセプトに制作されているものの中で、一番の
支持を集めるのが醤油差しです。その切れのよさと色・デザインも豊富な姿の美しさ
は、使い出すとやみつきに。
大江さんらしく男性的ながら繊細なタッチも含まれる器も、骨太でかっこよく使いや
すさに定評ありです。
自然体で伸び伸びと、自分らしさを大切に制作を続けられています。

陶芸鈴木 麻起子

ふんわりと柔らかくきらきらと少女のような、純粋なオーラが溢れる麻起子さん。
ブランドコンセプトでもある『この器のまわりが笑顔で溢れる場所になりますよう
に』の言葉通り、
代表作ターコイズブルーの「Turkish」を始め、独特の世界観のあるロマンチックな
器は、見る人を魅了します。
料理を盛った時の美しさは、さながら静物画のような気品です。
軽くてスタッキングしやすいという機能面も備えた、「女性に優しい器」を心掛ける
彼女の想いのこもった制作姿勢も素敵です。

陶芸竹内 紘三

野武士のような男っぽい風貌の竹内さん、実は笑顔がとってもチャーミングです。
その手から創り出される作品は、緻密でありながら危うさも感じさせる圧巻のオブジェとシンプルで使いやすいモダンな器。
海外でのアートとしての評価もとても高く、益々の活躍が期待されます。
「時間を感じさせるものをつくりたい」という思いの元、「やりたいことをやる」独自の表現での物づくりはぶれません。

陶芸服部 竜也

礼儀正しく真面目、オシャレで颯爽とした好青年、服部さんに会った人はみんなそう思うはず。
丁寧に集中して作られている器は、そんな彼ともリンクします。
繊細で気持の行き届いた仕事から生み出される器は、美しく切れのあるフォルムに線刻や金属釉などが施された完成度の高さと、
いろいろな料理に対応できる柔軟性を持ち合わせています。
真摯に陶芸と向かい合うひたむきさを、会うたびいつも感じさせてくれます。

陶芸中尾 万作

洒脱な遊び心をお持ちの万作さんは、気取らずフランクにお話下さる愉快なお人柄。
その器の魅力は、クラシックな古典柄からモダンでポップなデザインのものまで、どこかほっこり気持の和む楽しい絵柄にあります。
さまざまなアレンジを加えた個性的でアートセンスに溢れる器でありながら、軽くて丈夫、料理を盛り付けるとしっかり受け止めてくれる懐の深さ。
万作さんの創り出すうつわワールドは、器を使う楽しみを感じさせてくれます。

陶芸新見 麻紗子

癒し系で和み系、可愛らしいお嬢さん…という印象の新見さん。
作品の一番の特徴は、釉薬に対するこだわりでしょうか。
洗練されたセンスと女性らしいやさしさが、表現された美しく複雑な表情に魅了されます。
器の銘や作品を表現する言葉の選び方にも、彼女の世界が広がって…。
ポエマーな一面が垣間見られて、作品に対する想いが伝わってきます。
自分の世界観を、トータルにプロデュース出来る作家さんです。

陶芸横山 拓也

歴史好きで旅行好きの横山さん。飄々とした自由人の雰囲気が漂います。
一目で「横山拓也」だと判るモノを作りたいと言う言葉通り、細かなひび割れの白の器・鉄釉の深い色調の黒の器とも、「あっ、これは横山さん」と一目瞭然。
独特の柔らかいタッチのシンプルなフォルムも魅力です。
そこにあるだけではっとするような、余白が感じられるたたずまいの美しさは、
使い手に想像することをゆだねられたような気持になる魅力に溢れています。

陶芸若杉 聖子

可憐でたおやかな姿形の中に、凛とした強さが感じられて…。
ご自身と作品が、これほどぴったり重なり合う作家さんは、他にいないのでは…と思います。
心地よい緊張感の感じられるフォルムと、柔らかな肌合いをまとった温もりの白色には、誰もが感嘆です。
型を使う技法が、しっくり来るという若杉さん。
出来上がりが計算される方法のようですが、スケッチやデザイン画を起こさず、イ
メージするフォルムに向かって、その時々の感情を表現していくという強い意志での制作の様子にはアーティスト魂を感じます。

陶芸岡田 直人

スマートでかっこいい岡田さんは、柔らかな物腰にもトキメク女子ファン多しです。
気が付けば、一日何度も手に取ってしまう岡田さんの器は、食器棚のスタンダード。
オランダやフランスの古陶磁器がお好きだそうで、作られる器にもその雰囲気が漂います。
シンプルで洗練されていて、それでいて手の仕事の温かさがちゃんと感じられる。
丈夫で扱いやすくて、使っていて本当に気持ちのよい器です。
サイズや形も「これ」と思うものがあって、使い手本位に考えられているなぁといつも嬉しくなるのです。

陶芸村上 躍

憧れの眼差しで「躍様」と呼んでしまう…、村上躍さんはそんな存在かもしれません。
「伝説」のように語られる代表作のポットは、すべて一点もの。
「お茶を入れる」道具に求められる、すべての機能を持ち合せた抜群の使いやすさ。
色・形、風合いや手ざわりも含めて、お茶の時間が幸せになります。
ろくろを使わず手びねりで作られる器のフォルムは、手跡の温もりを残しながらすっきりとシャープでとてもあか抜けています。
さまざまな化粧土を使って作られるテクスチャーは、表情豊かに侘びた美しさを感じさせて…、熱烈ファンが多いのもうなずけます。

陶芸石黒 剛一郎

朴訥な雰囲気なのにどこか小さな子供のようなかわいらしい笑顔が、石黒さんに初めて会ったときに強く残った印象でした。
「青磁」に魅せられ、「心を映す青」というテーマを掲げて研究努力を重ねて作られる器は、端正なフォルムでとても上品。
柔らかでありながら、凛とした青の色が素敵です。
頼もしい正統派青磁の作り手が現れました。
時おり創り出す古代遺物のようなサプライズ作品にも、石黒さんの才能の豊かさを感じます。

陶芸和田山 真央

くりくりした瞳のいたずらっ子のような笑顔、大らかで物怖じしない自然体。
青年らしい溌剌さが眩しい和田山さんです。
アメリカに留学中に陶芸を学び、帰国後は多彩な作品を多くの場で発表、精力的に活動を続けているエネルギーはどこから?と感心します。
独創的なフォルムと斬新な釉薬で繰り広げられる作風は自由で闊達、「同じ作り手?」と思うほどのさまざまな世界が見られます。
これから「どんな風にどんなものを?」と考えるのも楽しい、若手の旗手です。

陶芸浜野 まゆみ

ふわりとした微笑みとその雰囲気は、柔らかくしなやかな浜野さんの絵付けとぴったり重なります。
美大で日本画を専攻された浜野さんの絵付けへの情熱は人一倍。
古伊万里に魅せられ、そこから学び続ける姿勢には頭が下がります。
「日本の四季を大切に常に意識していきたい」という思いが、静かにほとばしるように器の中に表現されています。
伸びやかな筆遣いには、しっとりとした女性らしさが感じられて、新しい作品が生まれてくるのがとても楽しみです。
「絵の器」を使う楽しみを感じさせてくれる… 浜野さんの器には本当に引き込まれてしまいます。

陶芸升 たか

ダンディで渋くて、温かくて大らかで、いつも新しいことに向き合っていらっしゃる升さん。
尊敬すべき素敵な方です。
初めてお会いした時にいただいた言葉は、今も仕事をする上での大切な指針であり支えでもあります。
イラストレーターとしてご活躍後、陶芸の世界に入られた升さんの作られるものは、揺るぎない圧倒的な世界観を築いています。
異国情緒溢れるストーリーのある絵付けは、気持がぐっと引き込まれてどんどん魅了されていきます。
いつも、ドキドキときめきのある世界を繰り広げて下さる升さんは、永遠にカッコいいのです。

木工・漆器Shimoo design

穏和で優しい和彦さんと明るく華のあるさおりさん、尊敬し合い認め合い…ご夫婦としての在り方もとても素敵なお二人です。
「潔く合理的で『美しい日本の道具』をコンセプトに、日本の文化や美意識を現代の生活に落としこむこと」その目的が見事に宿る作品は、美しいラインのスタイリッシュなデザインで、家具からインテリア小物まで多岐に渡ります。
今の暮らしのしつらえに寄り添う美しさと合理性を持った作品は、使う人の暮らしのスタイルまでインスパイアされそうです。

木工・漆器富井 貴志

はにかんだようなシャイな笑顔がこぼれる富井さんは、実は物理学専攻の理系男子。
その中で芽生えたものづくりへの夢を、木工作家として見事に実現です。
「一緒に暮らして気持ちのよいもの、みんなの暮らしのまんなかにあるようなものをつくりたい」そんな富井さんの想いは、その器を使うたびに、風合いや温もり・やさしさといった木という素材の魅力と共に伝わってきます。
手の仕事がダイレクトに伝わる器は、洗練された美しいフォルムと豊かな表情で、使うほどに「クタクタになったときにより惹きつけられるもの」として愛着が増して来るようです。

木工・漆器瀬戸 晋

旭川に暮らす瀬戸さん。
厳しい気候の中で黙々と木を削る…、そんな雰囲気をじわっと感じさせるお人柄です。
拭き漆で仕上げた器は刃物で削った刃跡を残したものが多く、ごつっとした存在感がありますが、フォルムには繊細さも感じられて素朴な中にもデザイン力の高さが見えます。
「使う人に意識させない自然で普通なカタチで、何気なく生活の横にいてくれるようなクラフト」が創りたいと…
まさに「静かな雄弁者」のような瀬戸さんの器です。

木工・漆器輪島キリモト

「熱い発信者」桐本泰一さんは、お話し上手で陽気なお人柄でお会いするのがとっても楽しみ。
漆の素晴らしさを伝える伝道師のごとく、精力的に東奔西走全国行脚をされる様子には頭が下がります。
「ほんものの木や漆モノは、普段の暮らしで使うからこそ真価を発揮する」という桐本さん。
日々使ってそのよさを体感してもらいたいと、漆の器を今の暮らしの中で使いやすいアイテムとして提案し続けておられます。
シンプルで美しい形、長く使える上質な造り、安全で安心…気持ち良い暮らしをしっかり支えてくれるキリモトさんの漆器です。

木工・漆器土井 宏友

「天才芸術家」?!のような風貌で、喜々として作品について語られる土井さんにお会いすると、どんどん話に引き込まれていきます。
いつも頭の中には、創りたいアイディアが次々溢れ出てくるようです。
珈琲のドリップセットを漆器で作ったり、革や金属に漆をかけたり、魯山人の写しを漆器で作ったり…目から鱗の独創性はピカイチです。
クラシックでしっとりした古典から、新しい技法やポップな色使いのニューウェーブまで!
土井さんの作られるものを見るたびに、漆芸の可能性をどこまで広げて行くのかしら~、といつもワクワクさせられます。

硝子・金属関野 亮

スポーツ大好き体育会系男子らしく、ピシッと爽やかな雰囲気の関野亮さん。
吹きガラスの技法や魅力を伝えたいと、工房「SORTE GLASS(ソルテグラス)」を開きました。
「ガラスが好きで好きで」という言葉通り、多彩で意欲的な作品を創作されています。
ポップでモダンなオブジェのような器から、吹きガラスの高度な技法を結集した『Goblet』のように美しく繊細なシリーズまで、ガラスの魅力いっぱいの作品たち。
ガラスの割れた表情に魅かれる…という言葉が投影されたシリーズには、関野さんのまた新しい可能性を感じます。

硝子・金属関野 ゆうこ

ハードな吹きガラスの仕事をされているのに、華奢で可憐、少女のような面差しの関野ゆうこさん。
でも、ご主人の亮さんに負けず劣らずのガラス好きと!
女子力の高さを感じる繊細で上品なジュエリーのシリーズは、ガラスという素材の魅力に思わず惹きつけられます。
小さな世界にゆうこさんの手仕事の美しさが閉じ込められています。
器にもアクセサリー創作のアイディアが散りばめられて、エレガントで食卓の華になってくれるものがたくさんです。
ご夫妻合作の作品もこれからますます楽しみ。

硝子・金属鷲塚 貴紀

「お隣のやさしいお兄さん」が、お会いした時の第一印象。
真摯でひたむきな雰囲気の鷲塚さんは、とても丁寧な方です。
鷲塚さんのつくるガラスは、とてもシックで表情豊かで、大人っぽく洗練されています。
フロスト仕上げのマットな白色ガラスからは、凛とした和のテイストが、淡くシックな色合いのガラスからは、上品な色香が漂って…。
ガラスジャーのような道具でさえ、使う楽しみ+アート作品のような佇まいの美しさと存在感で魅惑的。
台所にずらっと並べたくなります。

硝子・金属鳥山 高史

どこか孤高の詩人か哲学者のようで、お話の中に強い意志や覚悟が表れている鳥山さん。
制作に向かわれる様子には、ひたすら静かな情熱を感じます。
工房の名前壜壥[TANTEN]とは、古い中国語で瓶屋さんという意味だそう。
「新しい物なのにどこか懐かしいと言いますか、もの作りの基本を考えたくてそう名付けました」の言葉のように、揺らぎのあるフォルムと表情豊かなレトロな質感には使うほどに愛着を感じます。
薄いくて軽いのに丈夫なのは、製法やガラス素材そのものにこだわりを持つ、鳥山さんの矜持の表れと思います。

硝子・金属大迫 友紀

大迫さんの思索的で大きな瞳でじっと見つめられると、ドキッとしてしまいます。
作られる器もストーリーを感じる成熟したデザインで、丁寧で女性らしく細やかな仕事が感じられます。
「ガラスは夏」という固定観念を取り払ってくれる、大迫さんのガラスの器。
むしろ温もりの恋しい初冬の頃や、寒さの残る春先にしっくりくる「温もりを感じるガラス」の印象のものがたくさん。
施される色の選び方や、カットのデザインにも卓越したセンスが光って、目が離せません。

硝子・金属稲垣 大

たたいてのばして…、金属という素材から来るイメージもあるのでしょうか…。
仕事場の稲垣さんは、「鍛え上げられた人」という感じでカッコいいのです。
固くて冷たい金属は、実はとても融通のきく親しみやすいもの。
叩けば延ばすことも出来て、そこから金属の柔らかさや温かみが引き出されます。
稲垣さんの丁寧な仕事を経て、しなやかな暮らしの中のものに変わっていくのです。
食卓に一つ入ると、心地よいアクセントにもなります。
使う人への愛深さや謙虚で真摯なお人柄は、金属という素材にとても合っているのかもしれません。