Diary

足立美術館へ

~北大路魯山人の美 和食の天才~

9月のこと。
行きたかった展覧会を見に、足立美術館へ行ってきました。

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和食(WASHOKU)が、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことをきっかけに企画された展示です。
足立美術館の魯山人コレクションだけではなく、京都国立近代美術館など国内の美術館や魯山人とゆかりの深い料亭、個人所蔵家の手元で大切に保管されてきた魯山人作品のなかから厳選された120点が集結…ということで、器好きには必見です。

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展示はいろいろと工夫が凝らされていて、とても楽しめました。
京都の三つの料亭(瓢亭、菊乃井、京都吉兆)の協力による、写真家撮り下ろしの写真・映像を織り交ぜた展示はとても幻想的でした。

楽しかったのが、銀座久兵衛さんの協力で実際に魯山人の器に寿司が盛られる様子などを疑似体験できる映像インスタレーション。
板前さんが実際に握り、接客する様子を俯瞰で撮影した映像を用いているそうです。
ネタをさばき、握り、魯山人の器に盛り付けるという所作を、客の視点から楽しむことができて、思わず手をのばしたくなるようでした。

魯山人が目指した、しつらい・料理・器・もてなしの精神といった、料亭におけるすべての構成要素が一体となった総合的な「美」の世界が随所に表現されていて、改めてその奥深さを感じました。

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足立美術館はお庭の美しさでも有名ですが、驚くほど手入れが行き届いていて本当に素晴らしい!

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館内の寿立庵ではお茶がいただけます。
伊達政宗直筆のお手紙を拝見しながら、舩木伸児さんのお茶碗で一服。

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庭にも出ることが出来て、静かですがすがしい時間を楽しめます。

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足立美術館での展示は12日までですが、来年4月からは東京の三井美術館に場所を移しての開催が予定されています。

みなさま、ぜひ!

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芦屋の陶芸ギャラリースペース Abundante(アバンダンテ)
陶芸・木工・漆器・硝子等の作品を展示しています
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2015-10-08