Diary
2014/11 レッスンレポート
今日から12月、師走になりました。
年々、一年があっという間に過ぎてしまいます。
何かと気ぜわしい時期ですが、楽しい行事や集まりも多い12月。
いよいよ寒くなってくるようですが、元気で過ごしたいものですね。
⇨ レッスンレポート
輪島キリモトの器で美味しいレッスン
~彩りのごちそうプロデュース 広里貴子さんのときめきの食卓~
先週3日間行いました
「輪島キリモトの器で美味しいレッスン ~彩りのごちそうプロデュース 広里貴子さんのときめきの食卓~」
おかげさまで三日間ともたくさんの方にお越しいただき、楽しく素敵な時間を過ごせました。
キリモトさんの漆器と広里さんのお料理のコラボ、お楽しみいただけておりましたら嬉しく存じます。
お迎えのテーブルは、軽やかさを出すためにガラスの花器や器を使いました。
やっぱり、大人気だった関野さんのgoblet!
輪島キリモトさんの白漆の折敷は、いろんなスタイルに使いやすいですね。
漆器は他の素材の器とも合わせやすく、品格のある雰囲気を作ります。
いろいろなタイプの器と合わせて使っていただけたらと思います。
ゲストにお越し下さった桐本さん、今回は紙芝居を持参され漆器のこと・輪島のこと・そこに携わる方のことなど分かりやすく楽しくご説明くださいました。
「japan」と呼ばれ、大昔からある漆器ですが、知らないこと・誤解されていることがまだまだたくさんあります。
日々身近に使うことで少しずつ理解できることもありますが、まず最初にきちんと教えていただくと、安心して
使うことができます。
広里貴子さんのお料理メニューです!
・初冬 重ねある一品 (かに・かぶら・かきの和え物)
・きのこせんべい汁
・エリー風ローストビーフ
「エリーのローストビーフ」どんなのでしょう~⁉
種明かしを聞いて「は~っ!なるほど!」と思わず唸ってしまいました。
広里さんが料理監修されている朝ドラ「マッサン」にちなんだアイディアと、お願いしていた器の特徴にぴったりのローストビーフでした!
ドームとローストビーフを盛ったお皿は、関野亮さん・ゆうこさんご夫妻の作品です。
漆器とガラス、正反対の性質を持つ素材同士ですが、とてもよく合います。
・焼物八寸 (サーモン幽庵焼き・板持海老芋おかき揚げ・銀杏・もみじ生麩・丸十せんべい・栗の甘露煮など)
焼物八寸は、まずは千すじ漆箱に人数分を広里さんが盛りつけていただきました。
皆さんには、それぞれ違った形の銘々の器に盛り付けていただきました。
器の形によって、広里さんのちょっとしたアドバイスで美しい景色が出来上がりました。
・むかごと鯛のご飯
ご飯を盛った器は、漆の重ね箱(重箱)です。
長手の重ね箱(重箱)は、実はテーブルの上に置くのにとても納まりがよくて使いやすい形なのです。
朱うるみの色合いが華やかで、混ぜご飯やちらし寿司などにもぴったりです。
この形、サンドイッチにも使いやすいですよ!
・山葡萄のムース
キリモトさんの器をいろいろ使って、盛り付けていただきました。
使われている素材、調理のコツやプロならではの技、美しい盛り付け、一品ごとに感嘆の声を頂戴いたしました。
丁寧に作られたお料理はやさしく滋味あふれるもので、何より輪島キリモトさんの丁寧につくられた本物の器に
ぴったり寄り添うように調和しています。
キリモトさんの漆器は、奇をてらわないシンプルで素直な形。言わばとてもスタンダードです。
華美な装飾のないベーシックな、美しさです。
そこには、普段の暮らしの中で普通に使って欲しいという想いが込められています。
それは、お料理を載せてそこでとても力を見せてくれる器であるということ…。
今回も広里さんのお料理が盛られると、ハッとするほどの美しさや気品が感じられて、その素晴らしさを再認識しました。
ちなみに、今回のお土産はスプーンにしました。
ひとつひとつ丁寧に作られた拭漆のスプーンは、軽くて持ちやすく、口当たりなめらかで舌触りもとてもよいのです。
私もスプーンは漆や木製のものを使うことが断然多いのですが、特に熱いものをすくって口に入れるときの使い心地のよさは抜群です。
小さなスプーンですが、漆器のよさを感じていただけると思います。
使っている場面を見ていただくことが出来るのが、この企画レッスンのいちばんのよいところ。
レッスン中のお料理だけでなく、実際に何年も使っているキリモトさんの器をお見せしたりもしました。
毎回、桐本さんの熱い「漆愛」を感じて、少しでも本物の漆器を皆さんに使っていただくお手伝いが出来たらよいなぁと思っています。
丁寧にきちんと作られた漆器は、本当に美しいものです。
ぜひ普段使いから始めていただきたいと思います。
「輪島キリモト漆器作品展」は3日まで開催しております。ぜひお運びくださいませ。
最後になりましたが、ご参加下さった皆様、ありがとうございました。
そして、桐本さん、広里さん、本当にありがとうございました。
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芦屋の陶芸ギャラリースペース Abundante(アバンダンテ)
陶芸・木工・漆器・硝子等の作品を展示しています
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